住友化学は30日、2024年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が3120億円の赤字(前の期は69億円の黒字)になったと発表した。従来は2450億円の最終赤字を見込んでいたが、赤字幅が670億円広がる。連結子会社である住友ファーマの医薬品の特許権などで減損損失を計上するため。過去最大の赤字幅となる。 住友ファーマでは販売が落ち込む子宮筋腫と子宮内膜症治療薬「マイフェンブリー」の特許権の一部を減損…
都市ガスの次世代燃料である合成メタンの製造で日本企業の存在感が高まっている。日立造船は中東で、海水を淡水にしてメタンガスを作るプラントを建設する。合成メタンは使用時の二酸化炭素(CO2)排出が「実質ゼロ」とみなされる。資源不足や温暖化の流れを受け、日本が培った脱炭素技術が世界で芽吹こうとしている。 合成メタンは水素とCO2を合成(メタネーション)して作られる。合成メタンは燃焼時にCO2が排出され…